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しるべ生の声

笑顔あふれる社会を

##拓殖大学 商学部3年#中里 倫英#2017年6月〜#
挫折経験と再出発

大学受験では、1年浪人したのですが希望の大学に入れなくて。挫折してから1年、中々前に進めなかったです。「これを学びたい!」と思うようなものが特になかったので、なぜ大学に行かなければいけないのか日々考えていました。そうした時にちょうど、発展途上国を旅行しながら様々な層の人と触れる経験をしました。例えば、学校に通わずに両親の仕事を手伝う10代の子供や、家族旅行を楽しむ欧米人、LGBTと向き合うカナダ人、そして夢を叶えていつも楽しそうに働く沖縄の客室乗務員の方。今まで出会わなかった多様な世代や人種と触れる中で改めて、大学で学ぶ必要性を感じ、入学に至りました。入学後、大学1年次は基本的に新幹線の車内販売の時アルバイトをしていました。でも、それだけじゃだめだなと思って趣味の旅行を主軸としたイベントの企画と立ち上げに挑戦するようになりました。そして、2年次からは大学の外部プログラムであるグローバルファシリテーター育成塾に参加しました。

一人前のファシリテーターを目指して

もともと、人と交流して話を引き出したり、組織の中で方針を決めてうまく進行させるということが好きでした。そのようなこともあって、小学生から高校生まではリーダーを務めていたりもしていて。コミュニケーションについて専門的に学び、今よりももっとスキルを上げたいと思い、グローバルファシリテーター育成塾への参加を決意しました。学んでいく中で、場と言うものに対してすごくこだわりを持つようになりました。誰もが意見を言いやすい雰囲気であったり、皆んなが安心できる場所を作ることで、思いもよらぬアイデアが生まれたり、組織としてもうまくいくんですよ。大学の総長をはじめとした、様々な業界のファシリテーターから刺激を受けたり、ワークショップでひとつひとつ経験を積んでいき、一人前のファシリテーターになることができました。

何よりもこのプログラムに参加して一番良かったことは、最高の仲間に出会えたことです。夢に向かってまっすぐに挑戦する学生たちばかりで、出会いによって大きな刺激を受けたことは初めてでした。大学に通いながら養殖と貿易業に挑んでいたり、アフリカや広島を愛しその地のためにイベントを開いていたり、今でも信じられないほど行動的なメンバーが集まっていましたね。彼らとは今でも定期的に会っていて、近況を報告するだけでなく辛い時や苦しい時にパワーをもらえます。こういう一期一会の出会いは、一生大切にしていきたいですね。

SHIRUBEとの出会い

その後は、身につけたファシリテーターとしての能力を存分に使える場所を探していました。そんな時に、たまたま出会ったのがSHIRUBEです。いろんな学生がいて面白そうだなと感じ参加を決めました。SHIRUBEに来てからは二期リーダーズとしてすぐにアサインされて、PR(しるべの広報担当)とキーパー(しるべ内でのスケジュールのマネジメント)と言う役割を務めました。毎週、ミーティングを行う中でファシリテーターとしての場数は踏むことができました。

「大賞」から広がったもの

SHIRUBEに参加後、しばらくして第2回学生ドリームプランプレゼンテーションのプレゼンテーターを務め、大賞をいただくことができました。そこでは旅行会社の立ち上げを前提とした事業案のプレゼンをしました。事業案のコンセプトは「いつもありがとうを思い出とともに」。普段そばにいるけれども感謝の気持ちを素直に伝えられないという人に向けて、旅行と言う特別な機会を演出するというものです。受賞後は、自ら事業を立ち上げている人や起業を志す人とも繋がりができ始めて。それまでは、起業という選択肢は全く考えていなかったのですが、最近は将来の選択肢の一つとして躊躇なく視野に入れることができるようになりました。
また現在では、シニアリーダーズや経営戦略室としてSHIRUBEの運営に携わりながら、Web戦略室の運営チームリーダーを務めています。Web戦略室をゼロから立ち上げ、二ヶ月という短い期間でHPの完成まで持っていくことは本当に大変で。統括リーダーの渡辺君には頭が上がりません。さらに、インターンシップ生としてファインテックビジネス(仮想通貨を用いた事業)の創出にも立ち会う機会をいただくことができ、毎日が楽しいです。

夢は笑顔あふれる社会を

大きな夢ですが、「笑顔あふれる社会を創りたい」というものがあります。これは、きっかけがあって大学受験を失敗したときの経験が大きいです。受験に失敗してからは鬱だったり、引きこもりがちになってしまっていました。何かを面白いとか楽しいとか思う感情が消えてしまって。自分から笑顔が全く消えてしまいました。そんな時に、助けられたのは、やっぱり友達とか家族だったんですね。友達や家族が見せる笑顔のお陰で、少しずつ自分を取り戻すことができて。その経験を振り返ると、そういう笑顔の力はすごく大きかったし、その笑顔を見るだけで安心できました。だからこそ、笑顔が持つ力を信じていて。もっと色んなの人が笑顔だったらいいなという思いがあります。

何か物事を一生懸命頑張ってる人って沢山いると思うのですが…電車で暗い顔して乗っているサラリーマンもきっと家族のために頑張ってるし、思い詰めている人も何か頑張ったからこそ思い詰めてると思うんです。だけど、それを暗い顔するだけではなくて、楽しそうに働いていたり、一人一人が笑顔見せて過ごす社会を創りたいです。具体的な実現方法は、完成するまで待ってください。(笑)

【プロフィール】
中里倫英(なかざと・ともひで)
1995年生まれ、埼玉出身。高校卒業後、国内外に旅に出て自由に生きる。その後、拓殖大学入学。大学二年次、「グローバル・ファシリテーター育成塾」卒業。学生ドリームプラン・プレゼンテーション東京2017にて大賞受賞。現在はファインテックビジネスを創るベンチャー企業にてインターン。
2017年からSHIRUBEに参加、二期リーダーズを経験。現在は役員として経営戦略室で活動しがらWebメディアを立ち上げ中。

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